
準用技術料



製品の概要
本品は、門脈圧亢進症の治療を目的として、肝内門脈大循環シャントを作成するために使用されるステントグラフト及びアクセスセットです。
保険上の評価
ゴア TIPS セットはC1として、保険償還価格102,000円、原価計算方式により評価されています。
ゴア VIATORR TIPS ステントグラフト コントロールエクスパンションはC2として、保険償還価格792,000円、原価計算方式、有用性加算10%、加算係数0.2により評価されています。
企業希望では、ステントグラフト1,140,000円、有用性加算20%、ゴア TIPS セット107,000円が示されていました。最終価格では、ステントグラフト側で大きな差が生じています。
既存技術・既存機器との比較
比較対象は、門脈圧亢進症に対する既存治療、経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術、既存のステントグラフト内挿術などです。
資料上は、K561ステントグラフト内挿術のうち、腹部大動脈に関する点数を準用する形で整理されています。臨床上の対象疾患と、診療報酬上の準用技術が完全に一致しない点が特徴です。

MBEXの見解
本件は、同一治療手技に用いられる構成品であっても、材料ごとに決定区分や価格評価が分かれることを示しています。
企業側は有用性加算20%を希望しましたが、最終的には有用性加算10%かつ加算係数0.2となりました。
実際20%の有用性加算を獲得することはこれまでの前例より非常に高いハードルと思われ、今回適用された10%加算は十分成功といえる成果と考えます。
また、TIPSという専門性の高い治療においては、対象患者、適正使用指針、関連技術料の準用、材料の構成品別評価を一体で整理する必要があります。
自社製品への示唆
システム製品や複数構成品からなる製品では、全体価値だけでなく、各構成品がC1/C2のどちらで扱われるのか、材料として評価されるのか、技術料との関係をどう整理するのかが重要です。
